2014年12月12日金曜日

ASUSとぼく

先日、ASUSのZenfone 5を購入しましたが、思い起こせば節目節目でASUSの製品を使用してきた事に気が付きました。
以前はASUSTeKという名前を良く聞きましたが今ではASUSの方が主流のようです。
読み方もエイサスやアスースからエイスースが正式になったりと読み方の難しい台湾のメーカーですね。

最初にASUSの製品を入手したのは、初めて自作パソコンを作製した2000年の事。
購入した製品はASUS P3C-DというデュアルSlot 1に対応したマザーボード。


当時は既にパソコンの低価格が進行しており、自作のメリットは市販で購入できるパソコンにはないものを入手できる点くらいになりつつありました。
そして企業向けだったWindows NTを一般向けに広めようとしたWindows 2000が登場し、マルチCPU環境が手の届く範囲で実現できるようになり、奮発して購入しました。


チップセットに悪名高きintel i820を搭載し、メモリーは当然Rambusの開発したRIMMを、CPUはデュアルSlot 1と、初自作ながらずいぶんと尖がった仕様のマザーボードを選択したものです。
i820自体は最終的にRIMMを3本使わないことで販売されましたが、このマザーボードに関しては3本使用しても全く不具合もなく、ASUSのマザーボードの信頼性の高さを垣間見ました。


2004年にPentium 4構成へと移行するまで、3年間、何の不具合もなく使用し続けられました。
その後も何度かASUSのマザーボードを使用しましたが、自作パソコンをする上で欠かせないメーカーとなりました。

次なる節目は、ネットブックの先駆けとなったeeepcが発売された2008年。
当時、国内のメーカーのノートパソコンといえば、15万~20万円の価格帯ばかりで機能もソフトもてんこ盛りなのが当たり前でしたが、そこへ機能もソフトも排除したeeepc 4GXが5万円以下のパソコンとして投入され、その話題性に惹きつけられ入手に至りました。


スペックは7インチの液晶に800x480という解像度、ストレージは当時としては珍しいSSDで、容量はたったの4GB、OSにWindows XPを採用していました。
機能も性能も必要最低限でしたが、この価格でWindows XPが搭載され、インターネットをすることが主な目的だったので、後にネットブックという言葉が生み出されました。


流石に800x480という解像度や、4GBというストレージ領域で実用するには比較的制限が多いので実用には至らず、同年に発売されたeeepc 901Xを購入しました。


そして次なる節目は、Zenfone 5が発売された2014年
ノートパソコン市場が縮小し、スマートフォン市場が拡大したものの、国内のメーカーのスマートフォンは相変わらずの高機能、ソフトもてんこ盛りの機種ばかりで、価格も5万~10万というもの。
国内メーカーは、余計なお世話体質が脱却できないのか、国内ユーザーのデジタル品に対する駆使能力が低すぎるのか…(たぶん後者なんだろうな…)

そこに登場したのが、機能もソフトも極力排除したZenfone 5が2万円台で投入され、入手しました。
機能こそ削っているものの、そこそこ早いCPUとそこそこ見やすい解像度、そしてそこそこのデザインと質感を備え、MVNOによる低価格スマホ市場にて普及しました。

戦略としては、機能を抑えて価格を抑え、かつ品質は高いという事で、eeepc登場時と同じですね。


他にも、購入こそしていませんが、スマートフォンをタブレットサイズに変換するギミックを備えたPadFoneや、ノートパソコンへと変形して使用可能なWindowsタブレットである、Transbook等、他社が製品化しないような、ニッチな市場に食い込んでいくのが非常にうまく、その上、高い品質や、一定水準以上の外観を備えており、今後も注目していきたいメーカーです。

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