容量は32GBの内蔵SSDのみで、容量アップはできず、外部ポートもないので32GBを使い切ったら終わりである。
スマートフォンに入れるほどでもない比較的アクセス頻度の少ない写真をたまに共有したり、動画やドキュメントを入れたりと、思いの外使い勝手が良かったので、後継となる製品を探していた。
そこで、ネットでも評判の良かったRATOC SystemのWiDrawerを購入してみた。
バッテリーを搭載しているため、バスパワーにて2.5インチハードディスクの接続ができるばかりか、USBポートを使用してスマートフォンの外部バッテリー代わりとしても使用できる。
スマートフォンとの接続はこの手の製品共通で、WiDrawer自身がWiFiルーターとして機能するため、そこにスマートフォンを接続し専用のアプリからWiDrawerのストレージ領域にアクセスする。
この際、スマートフォンはWiDrawerとの間でのWiFi接続となってしまうが、WiDrawer自体を既存のWiFiネットワークに組み込める(ブリッジ接続)ので、WiDrawe経由でインターネットにアクセスする事ができる。
ここでの接続は、WEP、WPA、WPA2に対応しており、セキュリティ的にも既存のレベルを維持できる。
SDカードは、本体に丸ごと収まってしまうので、入れっぱなしにしておけば、内蔵SSDのような感覚で使用することができるが、本来はデジカメで撮影した写真データをその場で共有なり、表示させたりして使うのが想定された使われ方。
SDカードを外すときは、アプリ上からSDカードの取り外しを選択して取り外す。(別途接続したUSBストレージも同様)
SDカードを外すときは、アプリ上からSDカードの取り外しを選択して取り外す。(別途接続したUSBストレージも同様)
使用時間は公証で9時間となっているが、立ち上がりは30秒程度と比較的短いので使うときにだけ電源を入れるとよい。
実際に使ってみた感想
良かった点
- デジカメの写真をその場で、共有、表示ができ、iOSデバイスでは選択した写真はカメラロールに保存も可能。
- SDカードを入れっぱなしにでき、動作保証容量も128GBのSDXCまで対応している。
- USBポートを備えており、USBメモリーの他、USBのハードディスクにもアクセス可能。
- 外部バッテリー代わりになる。
- ブリッジ接続をして家庭内LANに組み込むと、WiFi経由でSDカードやUSBにアクセスできる。(Samba対応)
- SDカード内にキャッシュデータを残すばかりか、オリジナルのフォルダの日付をいじってしまう。
iOSデバイスでは、SDカード内のフォルダにスペースが入っているとサムネイル表示できない。(Androidでは問題なかった)→ その後アプリの更新により改善された模様- 写真閲覧時の送り作業で、読み込みを知らせる砂時計が消えない事がある。
- DLNA非対応
- バッテリー内臓のため微妙にデカく、重く、デザインもスタイリッシュではない。
サムネイル用のキャッシュデータは勝手に作ってしまうは、フォルダの日付をWiDrawerへアクセスした日にしてしまうはで、人様に借りたSDカードは気軽に入れられず、結果、写真の共有ができないという矛盾に陥る。
現状、64GBのSDカードを入れっぱなしにして、WiFiストレージ代わりに使用しているので、キャッシュデータも日付変更も気にはならないが、少々取扱に注意を要する。
Wi-Driveの代わりとしては充分満足できるのだけど、不満がないわけではないので他の同様製品も試してみたくなってしまう。
まもなく、Sonyから同等の製品(WG-C20)も発売されるし…